西岡行政書士事務所
EX-POLICE GYOSEISHOSHI
警備業工事・建設業の方へ

交通誘導警備(2号)とは?
工事・イベントで必要なケースと検定

2026.06.23 監修:西岡 祐也(元広島県警察官13年/行政書士)

道路工事や、道路を使うイベントで欠かせないのが、交通誘導警備です。警備業の区分でいう「2号」にあたり、広島でも需要が大きい分野です。ただ、「誘導員を立てればよい」という単純な話ではありません。道路や現場によっては、国家資格を持った警備員(検定合格警備員)を必ず配置しなければならない場合があります。この記事では、交通誘導警備が必要になるケース、資格者配置のルール、検定、そして自社で置くか警備会社に頼むかの判断まで、元広島県警察官の行政書士が整理します。

この記事のポイント

交通誘導警備(2号)とは

交通誘導警備は、警備業法の2号警備業務に区分される、交通誘導・雑踏に関する警備です。

目的は、交通の安全と、事故の防止です。人の生命・身体に関わるため、一定の場所では有資格者の配置が義務づけられています。

【重要】指定路線では「検定合格警備員」の配置が義務

警備業法第18条と検定規則により、次の場所で交通誘導警備を行う場合は、交通誘導警備業務1級または2級の検定合格警備員を、場所ごとに1人以上配置しなければなりません。

指定路線は、道路や交通の状況から危険を防止する必要があるとして公安委員会が公示するもので、広島県公安委員会も路線を認定・公示しています(対象路線は広島県警のサイトで確認できます。路線は改正されることがあります)。

ここが要注意。 有資格者を配置せずにこれらの場所で警備を行うと、行政処分の対象になります。まず「その現場が指定路線かどうか」の確認が出発点です。

指定路線以外でも配置を求められるケース

指定路線でなくても、実務上は有資格者・経験者の配置を求められることがよくあります。

▼工事に伴う道路の使用については、こちらも参照してください:広島の道路使用許可とは?必要なケース・費用・取り方

交通誘導警備業務検定(1級・2級)とは

検定合格警備員になるための国家資格が、交通誘導警備業務検定です。

つまり2号警備で仕事の幅を広げるには、有資格者をどれだけ確保・育成できるかが経営の軸になります。

自社で誘導員を置く vs 警備会社に頼む

どちらが有利かは、現場の頻度・規模・場所(指定路線かどうか)で変わります。自社で警備業を始める場合は、認定と指導教育責任者が必要です。

▼自社で警備業を始める場合の要件・費用・流れは、こちら:広島で警備業を始めるには?認定申請の要件・費用・流れ

費用の考え方

交通誘導警備の費用は、警備員1人あたりの日額×人数×日数が基本で、地域・時期・資格の有無・時間帯(夜間・交通量)で変動します。

※具体的な単価は情勢で変わるため、見積りで確認するのが確実です。
現場の話 元広島県警察官・西岡より

工事の道路使用許可を扱っていると、「交通誘導員を配置すること」が許可の条件として付くことは珍しくありません。そのとき、その道路が指定路線だと、無資格の人を立てるだけでは足りない。検定合格警備員が要るんです。ここを知らずに現場を組んでしまうと、後から行政処分のリスクを背負うことになります。

私は元警察の立場から、まず「その現場は指定路線か」「有資格者は確保できるか」を最初に確認します。工事の段取りと警備の段取りは、本来セットで考えるべきものなんです。

よくある質問

Q交通誘導警備はどんなときに必要ですか?
A道路工事や、道路を使うイベントで、車と歩行者の安全を確保するために必要になります。特に交通量の多い場所では、道路使用許可の条件として配置を求められることがあります。
Q誰でも交通誘導員になれますか?
A指定路線(資格者配置路線)や高速道路では、交通誘導警備業務1級・2級の検定合格警備員を場所ごとに1人以上配置する義務があります。指定路線以外でも、契約や協議で有資格者・経験者を求められることが多いです。
Q広島の指定路線はどこで分かりますか?
A広島県公安委員会が認定・公示しており、広島県警のサイトで確認できます。路線は改正されることがあるため、現場ごとに最新の情報を確認してください。
Q無資格者を指定路線に配置するとどうなりますか?
A有資格者を配置せずに指定路線・高速道路で交通誘導警備を行うと、行政処分の対象になります。
Q交通誘導警備を自社でやるには何が必要ですか?
A警備業として公安委員会の認定を受け、区分ごとに警備員指導教育責任者を選任する必要があります。継続的に必要なら自社認定、単発なら警備会社への依頼が現実的です。
まとめ

交通誘導警備(2号)は、工事・イベントで交通の安全を守る警備です。指定路線・高速道路では検定合格警備員の配置が義務で、違反は行政処分の対象。指定路線以外でも、道路使用許可の条件や元請契約で有資格者を求められます。

「その現場は指定路線か」「有資格者は確保できるか」——工事と警備の段取りは、セットで考えるのが安全です。

工事の交通誘導・警備の段取りは
元警察官の行政書士へ

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